校友会パラグアイ支部、コンピュータと液晶T Vを寄贈

2020年11月6日、校友会パラグアイ支部より来年入植60周年を迎えるイグアス移住地(1961年創設、現在は市)で長年、子弟教育に貢献された日本語学校にデスクトップ・コンピュータ、聖霊幼稚園に液晶テレビ1台が記念品として寄贈された。

記念写真

イグアス日本語学校は1963年創立、現在、幼稚園、小学校、中学校、高等部まで含めて100名以上の園児・生徒を持ち、高等部は週1日授業、小学校と中学校は週3日、幼稚園は週5日の授業を行い、市内に住む非日系子弟向けにも特別クラスを開設し、パラグアイ社会に日本文化と日本語を普及し地元社会との交流を図っている。
聖霊幼稚園は1976年開設、長い間、日本から来られたカトリック教会のシスターの献身と地元信者と移住者の支援協力で、継続・発展して来た。現在では幼稚園の卒業生、つまり地元青年が中心に週5日の活動を継続している。

来年の入植60周年には慰霊祭、物産展、物産展、E X P O、祝賀会、スポーツ大会、運動会など諸行事が開催予定であったが、今年の日系社会の恒例行事もすべて新型コロナ禍のもと中止になっており、来年の記念行事の予定は全くつかない。

記念品寄贈式は地元のイグアス日本人会会議室で行われ、地元を代表し日本人会の堀田会長、平野事務局長、日本語学校を代表し白沢校長と春日教師、幼稚園を代表し井上園長と西城・佐藤両教諭、校友会パラグアイ支部から堤広行校友、堤和子校友、フクイ・シンイチ校友が出席したが、ツツミ・ヒロシ校友は農場が忙しく欠席した。

寄贈式はフクイ校友の司会で始まり、堤校友がパラグアイ支部を代表し次のように挨拶した。農大O Bのイグアス入植は1970年の横田校友に始まり、その後、柴田、久保田、佐々木、合田、私たち夫妻、大西が続き、他にも農大校友が数名入植したが、いろいろな都合で途中、日本に帰ってゆきました。
当時の移住地は原始林に広く覆われ、唯一の国際道路以外の移住地の道は雨が降ると通行困難な赤土道で、労働者を雇い原始林を伐採し、アスンシオン向けの野菜作りから私たちの開拓営農は始まりました。それから50年、移住地は見渡す限りの大豆、小麦畑に変わり、私たちの子供は高校、大学を卒業、結婚し、子供を持ち、イグアス移住地の経済営農活動の第一線に立つまでに時代は変わりました。

しかし、時代は変わっても、いつの時代にも変わらないのは“子弟教育の大切”さです。我々校友会もアスンシオンに校友会館を1987年に完成し、校友子弟はもとより、イグアス出身のほかの日系子弟にも寄宿する機会を与え、会館で自炊しながら大学、高校に通える便宜を提供することができました。
加えて、1999年からは母校東京農大の支援のもと、パラグアイ各地の日系子弟16名を4年間、母校に授業料免除、奨学金つきの特別留学生として送り出し、その中の5名は当地イグアス出身の日系子弟であり、卒業後、地元に帰り、頑張っている者もいます。

そして、私たちイグアスに入植した農大校友の子弟を育てていただいたのがイグアス日本人運営の日本語学校であり、カトリック教会の聖霊幼稚園です。今回、来年のイグアス入植60周年を記念し、日本語学校にパソコン(Desktop20-C213Lacel-1.6GHZ/500GB/RM)一台を、幼稚園にテレビ(LED Full43 PFD5101/55)一台を寄贈できますことを心より嬉しく存じます。
また、イグアス日本人会とイグアス農協におかれましては、日頃から農大関係者のイグアス視察訪問の受入れ、農大生の研修に研修場所と宿舎提供など、暖かい支援ご理解をいただきますことを心から感謝申し上げ、私の挨拶といたします。

日本語学校への寄贈PC 幼稚園への寄贈テレビ

これに対し、イグアス日本人会の堀田会長から、現在のコロナ禍のもと、日本語学校などはオンライン授業が不可欠になっています。その中にあり、今回思いがけなく、東京農大校友会パラグアイ支部から日本語学校と聖霊幼稚園にそれぞれ時機をえた記念品を贈っていただき心より感謝しており、今後ともよろしくお願いいたしますとの挨拶があった。
その後、寄贈された記念品とともに、出席者全員で記念撮影を行った。

以上

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