農友会合氣道部創設60周年記念の集いを開催

令和２年11月21日(土)に、校友会館大会議室において、農大学長の髙野克己先生をはじめ、体育団体連合会の高橋新平会長、日本光輪会光輪洞平井斉洞主、前橋光輪洞川野郁夫師範・佐藤千佳子師範代をご来賓としてお招きし、卒業生の皆様16名、現役部員24名と共に、総勢48名にて、「農友会合氣道部創設60周年記念の集い」を開催しました。

当日は、コロナ対策のために、会場に入る前にマスクの着用・検温と、手指のアルコール消毒を行なって頂き、会場内は立食ではなく指定席とし、テーブルには飛沫感染予防の衝立を立て、フェイスシールドを用意しました。皆様には、フェイスシールドの着用、お酌なしで、あまり大声を上げずに、というお願いをしました。参加者皆様のご協力を頂くことができました。

開会の辞は長尾聡監督。佐々木靖師範(部に昇格してからの第1期生の主将)の主催者代表挨拶では、集いの目的には2つあるという話がありました。一つは、60周年を機に卒業生から寄付金を集めて、農大合氣道部念願の正統な体捌きを映像に残す、そのモデルとして卒業生最高位の川野九段による体捌きのDVDを作製し、後世の後輩たちに技を継承すること。もう一つは後ほどと、結んだのです。

来賓祝辞では、高野学長より、前回の50周年記念の集いの際も学長代理としてご臨席を賜り、同級生の農芸化学科の先輩らとともに談笑なされたことを伺い、髙野学長と合氣道部との強いご縁を感じました。続きまして、日本光輪会光輪洞の平井洞主からは、11月3日の明治神宮奉納演武参加者は5名のみと制限され、農大合氣道部の佐々木師範と細谷尚史前主将らの協力を頂きながら明治天皇鎮座100年の例大祭を無事終えたことなどの披露がなされました。前橋道場の川野師範より、昔の思い出話がありご祝辞を頂きました。

来賓紹介の後、特別企画としまして、平井洞主から長尾監督へ光輪洞の師範の免状が授与され、次期師範としてのお披露目も行われました。ご本人は寝耳に水でかなりの動揺がありましたが、「まだ仕事もしており、自分にこのような大役が務まるかどうかまったく自信がありませんが、今までのご恩返しの気持ちで２年後に向けて佐々木師範のご指導を受けて行きたいと思います」とのスピーチがなされました。

次に、髙野学長、平井洞主、内田均合気道部部長の3名により鏡開きが行われました。

乾杯のご発声は体育団体連合会会長の高橋新平先生より、会場に参集できなかったＯB・ＯＧにもエールを送っていただき心温まるスピーチを賜りました。

祝宴が始まって間もなく、93歳の中島常雄顧問(昭和26年農業経済卒、昭和36年～平成2年度まで30年間合氣道部部長、その後顧問、現在東京農業大学名誉教授)から届いた15分間のビデオメッセージが流されました。合氣道部の創設に携わった中島顧問は、「勝負を目的にしない体育会系のクラブがあって良い。その大らかさと厳しさ。勝つことではなく、自分の成長そのものを目的とする、そんな武道修業の道が光輪洞合氣道にはあるとの思いから、クラブ作りを進めた」とのことです。

各テーブルからは代表者に、合氣道部の思い出を述べて頂きました。大島貞雄先輩、大崎興洋先輩からは稽古終わりは大晦日、稽古始めは1月2日であったという矢口政夫師範(昭和34～平成12年、41年間初代師範)時代の思い出、伊原卓也先輩、宮田宗一郎先輩らが昔の思い出を熱く語っておられました。

現役部員を代表して、福島多一主将による「合氣道部が生まれて60年、先輩方のおかげで今の我々がいます。この部を絶やさないために一人でも多くの新入部員を増やします、部員全員で力を合わせて精進していきます」という、誓いの言葉がありました。

また、現役部員の門川裕己君による学歌と、合氣道部へのエールが切られました。万歳三唱は、土屋聡先輩です。土屋先輩が学生の頃に体育団体連合会委員長をなさったお蔭で今の合氣道部が潤沢な予算を頂き夏と春の合宿ができるのです。大いに感謝しています。

閉会の辞は、内田でした。ご参集下さったご来賓・先輩方への謝辞、75名のご寄付で体捌きのDVDが作成できたことへのお礼、そのジャケットの絵が佐々木師範の奥様博江画伯が描いたこと、集いの采配を振るって下さった佐々木師範への謝辞などが述べられ、お開きとなりました。

皆様のご協力により、無事会を終わらせることができました。ありがとうございました。

(文責：内田　均)

参加者(敬称略)

「農友会合氣道部創設60周年記念の集い」の集合写真