ブラジル農大会 慰霊祭並びに南米懇親会を開催しました

ブラジル、パラグアイ、日本から50名を超えるOBや家族が集った

日伯寺の櫻井主任開教師により法要が執り行われた

 

 2024年8月25日、サンパウロ市内の農大会館(常盤松会館)で年に恒例の物故OBと関係者を追悼する慰霊祭と南米懇親会が開催され、ブラジル全国、パラグアイ、そして日本から54名のOBとその家族、亡くなったOBの婦人方が出席した。

 慰霊祭は戸国達夫・総務理事の司会と徳久俊行・第一副会長の開会のあいさつではじまり、日伯寺の櫻井聡祐・主任開教師の追悼法要・読経、焼香が厳かに執り行われた。大森麗裕会長は「こうして集まって近況報告などをしながら、交流ができることをうれしく思います。ブラジル農大会としては、横のつながりをもっと強くし、世界のOBと連携して若い世代の仕事や情報収集に役立つ会にしていきます」と挨拶した。

 来賓の挨拶では、パラグアイ農大会の堤広行会長の代理として出席した横田好古理事(故横田善則校友の子息、バイオビジネス留学)が、イグアス移住地に「移住記念碑」(題字「パラグアイに夢をかけた農大生」)を建立したことを報告した。堤会長は建立の経緯を説明し、「1世の出番は終わり、2世へのバトンタッチということになりますね。服部さん、合田さんに喜んでいただけるかなと思っています。式典は10月ごろになるでしょう」とのメッセージを託した。

 続いて出席がかなわなかった江口文陽学長・理事長、萬歳章・校友会会長、狩野平左衛門・拓友会会長、村藤修・アルゼンチン支部会長、ブラジリア在住のブラジル校友の須貝吉彦氏(拓殖5期)のメッセージが披露された。

 江口学長は「地球規模の気候変動による環境変化、自然災害の増加など、人類を脅かす課題は山積しています。さらに新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によって国際交流は一時停滞しましたが、『総合農学』を牽引する大学として世界と協調しながら国際化の推進にも努めてまいります。」と大学の方針を述べるとともに、「2024年1月には10年ぶり70回目の箱根駅伝にも出場しました。農友会硬式野球部(世田谷キャンパス)は、東都大学野球リーグにおいて31年ぶりに一部に復帰することが決定し、2024年秋のリーグ戦で戦います。」とスポーツ面での活躍も披露した。

 萬歳校友会会長は農大会館の20周年を祝福するとともに、「会館は南米で活躍する卒業生のためだけでなく、東京農大の先生や学生が研究や実習を南米で行う際の拠点機能をも果たしています。会館開設以来、東京農大関係者の拠り所となるよう、多大なるご尽力をされてこられたブラジル支部の諸先輩方に、深甚の敬意を表するものであります。」とブラジルでの会館の存在の意義を強調した。

 狩野拓友会会長は「皆様が移住をされて以降、ブラジルで眠る農大卒業生の方々を始め、現在もブラジルで活躍される先輩方の弛まぬご努力により、ブラジル農大会及びブラジル日系社会が着実に発展を遂げてきましたこと、心より敬意を表します。」と会の活動を労った。

 村藤アルゼンチン支部会長は「南米ブラジルに所縁の先生方、その遺志を継いだ同窓の思いを風化させることのないよう先達の霊、故人の遺徳を偲び慰めることで、ブラジルに架けた希望と夢を後世に伝え後進の団結力を深めるためにも、毎年この慰霊祭が開かれますことに喜びを感じます」と慰霊祭の意義を述べ、「これからの支部継続に関わる後継者問題を抱えておりますが、いつまでも各国支部の指針となっていただきたい」とブラジル農大会へ期待するメッセージを送った。

 須貝校友のメッセージは自身の経歴を含む長文のものだったために、概略を司会が紹介し希望者にメールで送付することが伝えられた。

 その後、昨年、グァルーリョス墓地から移転させた慰霊碑の前で記念撮影、続いて懇親会に移った。懇親会の前に夫婦での訪日旅行の帰途に参加したローライマ州在住の外館雅弘校友のエールで学歌の斉唱が行われた。乾杯の音頭はアチバイア在住の上原真地校友。

 懇親会には仕出しの料理と早朝フェイラ(露天市)で仕入れた刺身が用意され、また校友提供のフルーツ、日本酒、ウィスキーなどもあって参会者みんな旧交を温め、例年のように和やかな楽しい懇親会となった。大森会長は、「亡くなられた諸先輩の奥様達、その娘さん達も集まり、50名を超す集まりとなり、親睦会でも楽しい一時が過ごせました。」と慰霊祭を振り返った。

(ブラジル支部総務理事・幹事長 戸国達夫)

慰霊祭と懇親会のプログラムはこちらから

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