東京農業大学相撲部IN因島 感謝

 瀬戸内の素晴らしい景色と爽やかな風が心地よくそよぐ小春日和の10月6日(日)、尾道市因島中庄町にある中庄熊箇原八幡神宮境内にある相撲場で156年の伝統を誇る奉納相撲が執り行われました。ここ因島は、県内でも屈指の相撲の盛んな地域です。
 今回の奉納相撲には、地元有志である万田発酵㈱の松浦新吾郎会長(昭和42年造)の尽力により、母校・東京農大相撲部の特別招致が実現しました。高橋敬明さん(昭和43年工卒)との協力によって提案・実現に至ったものです。
 奉納相撲前日、10月5日(土)の午後、新幹線新尾道駅にて、東京農大相撲部の石川剛キャプテン(高知農高出身)、寺本龍之介君(熊本農高出身)、北村優太君(長野・更級農高出身)、石川鳳(金足農高出身)、下島朋也(長野・木曾青峰高出身)の5名を出迎えました。その後、松浦会長の邸宅に招かれ、歓談のひと時を過ごしました。
 5名は万田発酵㈱の工場と隣接するHAKOPARKを見学し、そこから望む瀬戸内海の美しさに感動した様子でした。その後、宿泊先であるホテル因島に移動。奉納相撲を主催する中庄相撲協会の方々と夕食を共にし、歓迎交流会が開かれました。会場は和やかな雰囲気に包まれ、農大の旗と幟が掲げられる中、地元の相撲協会の方々の勧めにより、部員5名が農大名物「青山ほとり」、通称「大根おどり」を披露し、大いに盛り上がりました。
 この会には、松浦会長、野村英雄さん(昭和39年農卒)、高橋敬明さん、長原毅さん(昭和41年農卒)も出席。今回の来因へのお礼として、中庄相撲協会と東京農大校友会広島県支部から、それぞれ金一封が相撲部の石川主将に手渡されました。
 そして迎えた奉納相撲当日の6日、創祀1100年を誇る熊箇原八幡神社境内の土俵場に着き、さっそく農大の旗と幟を設置。「農大ここにあり」という雰囲気を作り上げました。
 この奉納相撲には、小中学生をはじめ、一般の部には竹原市の大川道場、地元消防団、尾道高校ラグビ一部員など、総勢70名以上が参加。多くの相撲好きの方々が参加されました。地元の同好会からは、明治大学相撲部出身の村上光起さん(25歳)も参加されました。
 午前9時からは土俵上で神事が執り行われ、いよいよ奉納相撲の開始です。最初に「初切(しょっきり)」が披露され、続いて地域の小中学生たちとの申し合いが行われました。農大相撲部5名は、それぞれが5~6名の子供たちに囲まれながら、和気あいあいとした雰囲気の中、歓声が響きわたりました。
 午後の最初には、用意していただいた大根を両手に携えた農大相撲部5名が土俵に上がり、地元の松浦省志さん(昭和48年農卒)、さらに一緒に駆け付けてくれた元農大応援団の加田直久さん(昭和46年拓卒)のリーダーにより、「青山ほとり」を声高々に歌い踊りました。大喝采を受け、集まった地域の皆さんとともに大いに盛り上がりました。
 午後からはぶつかり稽古の後、一般の部の取組が行われました。農大相撲部は3位となり、懸賞として美昧しいお米20㌔をいただきました。その後も各種の取組が続きましたが、お互いに不慮の怪我を避けるため、名残り惜しみながら15時過ぎには切り上げ、新尾道駅まで部員たちを送り、彼らは帰京しました。
 この一日を通じて、相撲部の部員たちは地域の方々や相撲の参加者と交流を深め、言葉を交わし、ふれあい、楽しく時間を過ごしました。本当に「ありがとう」の気持ちしかありません。
 今回の奉納相撲で特筆すべきは,竹原市を拠点に練習している長崎鶴洋高校相撲部の紅一点、石崎菜々美さんです。彼女は団体戦で優勝し、土俵に華を添え、見事な妙技で観客を沸かせましだ。まさにあっぱれ!
 最後になりましたが、この奉納相撲にお招きいただいたことに深く感謝申し上げます。また、お世話いただいた中庄相撲協会、そして万田発酵㈱の松浦新吾郎会長には、物心両面にわたり、多大なるご支援をいただき、大変楽しいひとときを過ごすことができました。心より感謝申し上げます。
 ありがとうございました。感謝の言葉しか見当たりません。

 

令和6年11月15日

広島県支部広島分会 長原 毅 (昭和41年農卒)

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